春から秋にかけて大活躍してくれた刈払機たち、来年も大活躍してもらうためにきちんと保管するようにしましょう
大まかな埃や汚れを落とす
特にエンジンの冷却用空気取入口とシリンダフィンの周辺はゴミがたまりやすいので注意するといいです。ここはエンジンを冷却する空気の通り道となりますので保管前と言わず定期的に確認するようにしてください。つまりがひどくなるとオーバーヒートを起こしたり、焼き付きなど大きな故障の原因になったりします。
全体の汚れ落としを行いながらねじのゆるみやガタが無いかをチェックしていきます。
ねじを増し締めする際はねじ穴にの汚れをしっかり落としてから増し締めを行うようにしましょう。汚れが詰まったまま作業を行うとねじをなめやすくなります。
燃料ホースのつなぎ目やグロメット(パッキン)に燃料漏れの跡がないかも確認しておきましょう。
漏れの跡が確認できるようだと、ホースに亀裂があるか、グロメットがヘタっている可能性があります。
消耗部品チェック
エアエレメントを取り外しゴミを取り除きます。スポンジタイプのエレメントは水洗いができます、汚れがひどいようであれば中性洗剤入りの温湯で丁寧に洗いよく乾燥させてから取り付けてください。
劣化がひどい場合や汚れがひどい場合は交換しましょう。
燃料タンク内の燃料フィルターも消耗部品になります。汚れがひどい場合は交換してください。フィルターの部分の色が黒ずんでいたらそろそろ交換時期です。
燃料
他のメンテナンスでも登場しました、燃料は抜いておきましょう。
この工程が実は一番重要かもしれません、必ず行うようにしましょう。エンジンが始動しにくいといったトラブルの多くはキャブレターのつまりに起因することが多いです。これを行うだけで春先のエンジントラブルの頻度を大きく減らせます。
燃料タンクから燃料を抜き取るのはもちろん、キャブレター内の燃料も抜いてしまいましょう。
まず、残っている燃料はすべてタンクから抜きましょう。次に、刈払機を燃料キャップ側に傾けフライマリポンプを押し、燃料ホース内の燃料を排出します。
このとき、タンク内の燃料フィルタの位置に注意して行ってください。排出した燃料にフィルタが浸かっているとまた燃料を吸い上げてしまうので排出がうまくいきません。
ポンプの手ごたえが軽くなりエアを吸い込むような音がしたらホース内の燃料が抜けています。
最後に
保管場所は直射日光の当たらない屋内の湿気が少ないところに保管するようにしてください。
保管の際はエンジン部分をビニール袋などで覆うようにする方が良いでしょう。保管している間にマフラーの穴に土バチなどが巣を作り、マフラーを詰まらせたりすることがたまにあります。
普段使ってるときはなかなか手を掛けづらい刈払機ですが、どうせなら快適に使い続けるために、ひと手間かけることをお勧めいたします。