農作業中にはさまざまな事故のリスクが潜んでいます。農作業を安全に行うための対策もあわせてご紹介していきますので、参考にしていただけると嬉しいです
原因となるもの
農作業中の事故には、農業機械によるものと農業用施設作業によるものに大きく分けることができます
農業機械ですと
- 乗用型トラクター
- 歩行型トラクター
- 農用運搬車
- 動力防除機
- 動力刈払機など
が挙げられます
最も多いのは乗用型トラクターで、機械の転落・転倒によるものが多く挙げられています。その他、歩行型トラクターでは機械に挟まれたり、回転部等に巻き込まれたことによる事故、農用運搬車では機械の転落・転倒が挙げられています。
一方、農業施設などで起こる事故としましては
作業舎の屋根など、高いところからの墜落・転落事故
が多いと言われます。
そのほかにも、熱中症や焼却中のやけど、道路からの転落が多いようです
安全に農作業を行うために
事故の原因の大半は
- 機械や施設そのものの状態
- 圃場など作業環境
- 作業や管理方法
- ヒューマンエラーや年齢など、作業を行うその人自身
によるものです。
まず前提として、「過信しない」「過去の危なかった出来事を事実として受け止めておく」ことが大切です。
農業機械・農業用施設作業への対策
最近の農業機械は、回転部等に巻き込まれたり挟まれたりする前に安全装置が作動するものが登場するなど、安全性は上がっています。とはいえ、機械の買い替えにはコストがかかるため、最新式ではない農業機械を使い続けている人も少なくありません。
安全性の高い機械への買い替えが難しい場合にできることは、「作業環境」や「管理方法」を見直すことです。
例えば、トラクターなどの機械が旋回しやすいよう広めにスペースをとる、などです。
また当たり前のことではありますが、機械を運転する際にはシートベルトやヘルメットを着用する、高いところで作業する際は作業に適した衣服、靴を着用する、定期的に点検や整備を行い、安全性が確保できないものや古いものは積極的に買い換えることが大切です。
熱中症対策
- 日中の気温の高い時間帯は作業を行わない
- 作業前・作業中、こまめな水分補給、休憩をとる
- 単独作業を避ける
- 高温多湿の環境を避ける
ことが重要です。
特に高齢になると、気温の上昇やのどの渇きを感じにくくなるものです。気づかないうちに体調が悪くなることほど怖いものはありません。自分の身を守るため、気温の高い時間帯の作業を避け、無理をせず、意識的に水分補給、休息をとってください。
上記のことを大事に、事故のない農作業を営んでください