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イセキ(ISEKI)

創業90年の実力と開発力

ISEKI公式ページのスクリーンショット画像

井関農機こと、イセキ(ISEKI)は農機具国内大手メーカーのひとつです。
愛媛県に本社を置く1926年創業の老舗で、整地用農機具から栽培・収穫・調整用品まで農業に必要な機械を一通り扱っています。

農業機械全般で価格が安く、軽くてメンテナンスがしやすいことがウリです。
国内シェアはクボタ、ヤンマーについで国内3位で、新車販売も低価格やアフターサービスの充実で一定の人気を確保しています。

1966年には国内初のコンバインHD50を開発し、当時はコンバインや田植機のトップメーカーとして業界をリードしてきました。
他社が行っていない革新的な商品開発に積極的でイセキファンの農家も多いのが特徴です。

海外は部品供給で出遅れか

海外展開で遅れをとるISEKI

イセキの農機具は新車の価格が安いメリットがありますが、故障が多く海外需要も低いため値落ちが大きい傾向があります。
特に60年代〜80年代の古いモデルはライバルのクボタ製品と比べて価格差が大きくなっています。

新車を買う需要は一定のシェアを確保していますが、中古は国内でも人気が低く特に小型トラクターの値崩れが目立ちます。
壊れていてもメンテナンスが比較的簡単なため、ボロボロの農機具を趣味の延長で農業をやっている方など、使えればなんでもいいという方が買う傾向があります。

イセキは海外展開にも力を入れていて特に北米市場に強いですが、中古の海外輸出で需要がある発展途上国では人気が上がらず、部品供給量も低いため中古の輸出需要が伸び悩んでいます。
コンバインだけは、世界からの評価が高く中古市場で高値が付きやすい傾向があります。

イセキ(ISEKI)の主な製品

トラクター

イセキはトラクターの国内シェアは2位です。

かつては小型トラクターにも強かったですが、最近ではBIG-Tシリーズをはじめ中型〜大型トラクターが売れ筋になっていて、小型トラクターのラインナップがTQシリーズがあるのみで少なくなっています。

トラクターも60年代〜70年代から開発してきた歴史があり、近年では園場で使っていた主変速機のギアを記録するメモリー機能といった独自の機能が使いやすいと評判を呼んでいます。

ただし、60年代〜90年代モデルは中古市場での人気が薄く、大きく値崩れを起こしている車種が多数あります。

耕運機

イセキの耕運機は軽くて安いという耕運機が求められる要素を兼ね備えています。

しかし、近年では耕運機は他社との差別化が少なくなり、イセキのブランド力が薄れるカテゴリーになってしまい、シェアが減少傾向にあります。
中古市場ではディーゼルモデルが一定の人気を集めていますが、海外輸出の需要も低く、特別リセールバリューが高いという訳ではありません。

自社独自の開発が得意なイセキも耕運機については目立った独自機能がありません。

コンバイン

コンバインはイセキの主力農機具の一つです。

かつては国内トップシェアを誇りますが、現在はメーカーのブランド力でライバルのクボタがリードした事からコンバインも国内2位になっています。
新車ラインナップが豊富でHJシリーズやフロンティアファイターシリーズの人気が高いです。

中古市場でもイセキ製品の中では人気が高いカテゴリーで海外輸出の需要もあります。
特許を取得したスイング&ズームオーガ機能の使いやすさが評判で、コンバインはイセキというブランドイメージを持っている農家もいます。

田植機

イセキの田植機はロータリー式田植機のさなえシリーズが人気が高く、イセキらしさあふれるデザインと機能を持っています。

国内シェアは2位〜3位で安定していて、他社とは差別化した機能や商品ラインナップで一定の需要を確保しています。
ロータリー式田植機は、海外輸出の需要が高く中古市場でも高値で流通しています。

ただし、さなえシリーズ以前の古いモデルはクボタやヤンマーと比べて値崩れが目立ちます。

その他

イセキは農機具の専門メーカーで、ここまで紹介している以外にも乾燥機や野菜作機械など、多様な農機具を扱っています。

専門性が高い特殊な機械でも低価格で販売しているのが特徴です。
農業に必要な機械の取り扱いが多く、価格も安い事からイセキ製品で揃えている農家もいるようです。

その他のメーカー・種類別の需要&相場

クボタ ヤンマー 三菱マヒンドラ 国内その他メーカー 海外メーカー