査定における重要ポイント
トラクター等の農機具買い取りは、査定時に次のポイントを重視して見ています。
買取額見積の基準と考え方を査定士目線でご紹介します。
- 1メーカーとモデル
-
買取査定では、農機具のメーカーと型式が最も金額に大きな影響を与えます。
この辺の考え方は自動車と同じで車でも人気メーカーの有名車種は年式が古く走行距離が増えても査定額が下がりにくいですよね。対照的に不人気メーカーの不人気車種だと新しくて状態が良くても値落ち幅が大きくなります。
農機具も同様に人気メーカーの人気モデルだと高額買取になる可能性が高いです。古い物ほどモデルが重要
農機具は古いボロボロの中古でも高額査定が出る事があります。
それは海外輸出需要があるからですが、農機具であれば何でも高値で売れるとは限りません。古いモデルは海外で修理しながら使われる事になりますが、それぞれの国で部品供給されていないメーカーやモデルは値段が付きにくくなります。
既に海外での流通量が多い人気モデル(クボタ等)は古いモデルでも需要が高く値落ちが少ないです。
- 2年式・製造年月日
-
農機具のほとんどはナンバーを取らず、公道を走るための登録書類がありません。
購入時の注文書がなければ正確に年式を調べる方法がなく車体番号からおおよその製造期間を把握出来る程度です。
農機具は年式よりもモデルやアワーメーターが重要です。
- 3アワーメーター
-
農機具は車のように走行距離メーターが無く、変わりに稼働した時間を表示するアワーメーターがあります。
アワーメーターが少ないほど使用率が低く程度が良いと判断する事ができます。ただし、自動車の走行距離に比べてアワーメーターの重要度は低いです。
海外輸出用に仕入れる外人バイヤーはそもそもアワーメーターを全く気にしていません。
国内需要では中古の商品価値にアワーメーターが影響を与えていますが、エンジンや外観の状態が良ければアワーメーターの稼働時間が多くても高値がつきやすいです。
- 4タイヤ・キャタピラの状態
-
農機具はタイヤやキャタピラの交換費用が高いです。
車と比べて特殊な形状と流通量が少ない事からタイヤやキャタピラの単価が高く中古部品もほとんどありません。また、アスファルトを短期間で数万km走る事がある車と違い、畑の土の上をゆっくり走るトラクターはタイヤーの摩耗が少なく、10年以上にわたってタイヤ交換やキャタピラ交換をせずに稼働し続けるケースも多々あります。
タイヤやキャタピラの摩耗が進んでいたり、ゴムの状態が悪く交換の必要性があると査定の減点幅が大きくなります。
- 5エンジン・駆動系の状態
-
農機具は仕事で使う道具で、見た目ではなく実用性や壊れずに長く使えるかが重要です。
エンジンの掛かりがよく、駆動系も問題なければ古くて外観が傷だらけのトラクターでも高値が付きます。
調子が悪い農機具を査定するときは、それが簡単に修理出来る状態かを見極めます。
エンジン不動車や調子が悪くても高額買取可能なこともありますので一度専門の査定士が現車の状態確認をする農機具ひろばにご相談ください。
- 6外装・程度
-
特に新しいモデルでは農機具でも外装の状態や全体の程度も査定で重要なチェックポイントとなります。
実際に買い手は農機具の見た目の綺麗さはそれほど求めていませんが、中古市場で流通する上で外装が綺麗だと中身も綺麗で機関良好な印象を与えやすいメリットがあります。そもそも、農機具は使えば汚れたり傷が付くもので、入念な整備や保管をしなければサビも発生します。
悪徳な買取業者は外装の程度が悪い事を理由に大幅な査定減点を付けてくる事もあります。
農機具ひろばは教育された専門家が現車査定を行い、外装が綺麗な場合はしっかり加点をして、外装の状態が悪くてもエンジンや駆動系の程度を見極めて適切な査定額を提示します。
- 7仕様・オプション
-
農機具は様々な仕様やオプションがあります。
トラクターの場合は4WDの人気が高く、ロータリーが付いていないと大幅な減点になります。フロントショベルなどは、付いていないよりあった方がよいですが、新品価格と比較して期待するほど加点にならないところです。
農家が求める仕様やオプションは高く評価され、最低限のものがなければ減点対象になります。
また、特殊で需要が低いオプションや仕様は査定で評価されにくい傾向があります。