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農機具の歩みと進化

現在農業を営むには、農機具による機械化の作業が必要不可欠です。
家庭菜園程度であればクワで耕すなど原始的な方法でもできますが、商売にするには機械化しないと生活できる収穫量を確保できません。

農機具は現在でも30年〜40年前のモデルが多数現役で活躍していますし、自動車や家電が様々な進化を遂げる中、基本的な性能は長らく変わっていません。
このページではそんな農機具の歴史についてまとめました。

戦後一気に普及

戦後に普及した農業機械

農機具が本格的に普及したのは第二次世界大戦以降です。
第二次世界大戦以降、日本の機械産業は飛躍的な成長を遂げます。

そのため農村部から都心や工業地帯への出稼ぎ労働者が増えて農村は深刻な人手不足に陥ります。
また、機械産業の発展とともに高性能な農機具が多数登場します。
こうした背景があり、農家は順次農機具を投入して人力から機械化へと移行していくようになりました。

しかし、人力で行っていた農家は当時儲かるビジネスではなく一家が最低限生活するのに必死な生活水準で高額な機械を購入できるのは一部の農家にとどまりました。
その後昭和28年に「農業機械化促進法」が制定されて国や自治体は農機具による機械化を農家に対して後押しする様々な取り組みが行われるようになりました。
その結果、当時の耕運機の普及台数はわずか3.5万台だったのが、昭和35年には52万台、昭和40年には300万台と一気に普及率が上昇しました。

昭和40年代前半には全行程が機械化

機械化が遅れていた田植え機も昭和40年代前半には実用化されるようになりました。
それまで手作業で畑を耕していた農家の多くは耕運機の導入で機械化の効率の良さを実感し、積極的な設備投資をする農家も増えてきます。

田植えや管理・収穫など様々な農機具が実用化され、大きい農家ではこの時期から一連の作業を全て機械で行うようになりました。
本格的に農機具が多くの農家に普及していったのは昭和50年代からでトラクター・コンバイン・田植機は高性能化と高耐久化はもちろん快適性や安全性・付随機能も大きな発展を遂げました。
現在でも昭和50年代の農機具は現役のものが多く、中古市場でも安定した人気を集めています。

また、日本のモノ作りの技術は世界トップ水準で日本の農機具メーカーは世界中で人気を集めるようになりました。

ただし、機械の供給が一巡してからは飽和状態になり、各メーカーは新型車を定期的に投入していますが劇的な性能や作業効率の向上はありません。
古いモデルでも耐久性が高く実用性も新型と大きな違いがないため、農機具は中古の買取価格が非常に高く海外からの人気も高いため中古市場が活性化されています。